身体の健康情報局 事務局長
高橋洋平
「痛みが取れた」=「健康な状態」ではない!
今回のブログでは、患者さんや治療をする治療家など多くの人が勘違いをしている「痛み」の勘違いについてお話をさせて頂きます。
身体のプロである治療家でも勘違いをしている人も沢山いるので、この考えを持って患者さんと接してください。
本当にありがたいことに、私のところには毎日、患者さんが身体を良くしたいと思い、通って頂ける方が沢山います。
身体を痛めたのが初めての方や病院や整形外科、整骨院や整体など、どこに行っても治らない方など、丸々1日、患者さんの治療にあたることも少なくありません。
そんな中で、多く方が勘違いをしていたり、間違った知識を持っているのが「痛み」に対する知識です。
「患者さんの痛みが取れたら、それが治ったという証拠」
若い頃の私もそんな風に思っていました。
しかし、「痛み」というのは、単純に脳で「痛い」と判断をしているだけであり、身体の状態が治るとは関係ないということに気づいて欲しいのです。
例えば、腰痛が起きて腰が痛いと脳が判断をします。市販薬の痛み止めを飲んで痛みが、おさまったとします。痛み止めは、あくまでも痛みを脳で感じさせない手法であり、痛めている腰の細胞は治ってはいないのです。湿布や注射なども同じです。整骨院や整体で行われている、マッサージも同様です。
これらの方法で痛みが緩和されて、良くなったと思う人が大半です。
結果的に痛みが取れたことは良いかもしれませんが、
では、なぜ腰の痛みが出てきたのでしょうか?
痛みの原因を明確にしないまま放置をすると、
痛みの症状は再び現れ、再発をしてしまうのです。
皆、蜂を倒そうとしている。
身体のどこかに痛みが出ると、皆「痛み」に執着をします。
ここが「痛い」
こう動かすと「痛い」
そして治療家を含めて、多く人は痛いところを治療しようとしたり、
患者さんでも湿布や薬を飲んだりして痛みを誤魔化そうとします。
これって蜂の巣を壊滅状態にしようとした時に
外にいる「働き蜂」を倒しているのと何も変わらないのです。
私なら女王蜂を倒します。
女王蜂を倒せば、蜂の卵を産む蜂はいなくなるので、
自然とその蜂の巣は壊滅します。
蜂の巣ごと壊せば良いじゃん。
という意見はなしにしてください。笑
ここで何が言いたいかというと、
根本的な部分を無くしてしまうことで、
今困っていることは解決できるということです。
上記に記載した「腰痛の原因」を解決しない限りは、
痛みも一時的に取れる人もいれるかもしれませんが、
原因を解決していない限り結果的に健康な状態とは言えないのです。
ですので、私のところには、
どこに行っても治らないと訪ねてくる方が、あとを断たないのです。
「痛み」=「身体の変化」
「痛い」=悪いこと
そんな風に思っていませんか?
私はそうは思いません。
なぜか?
もし、元々運動をしていない人が健康のためにジョギングを始めた時に筋肉痛になった時にそれは悪いことでしょうか?
健康のために運動をした結果だと私は考えています。
身体の状態に気を使い、普段ある箇所の筋肉を意識したことで、痛みが出たことで悪いことだとも思いません。
「痛み」というのは、良いも悪いも身体の変化を表しています。
変化に敏感に気付き対処できることができれば、痛みも怖くありません。